2015ぽっかりと空いた穴

20.Februar.2015

怒涛の半月。

長いこと書かないことが増えてきて、なんだか書くことの意味を忘れかけてきているのではないかと思い、空港のラウンジで一筆。

2月5日の夕方に事務所を出てから今まで、なんだかんだで休むことがなかった日々。その前の1ヶ月はそれこそ休日もなく、常に働き続けるというサイクルの中、修論とかドイツ語とかそんなこと思い出す時間もなく、ただただプロジェクトを前に進めてきました。

この帰国便に乗り遅れることがなく、無事にベルリンにつけば、すべての予定が100%以上の成果をもって完了したことになります。なんだかやはりホッとするというのが本音かなと。

やり切る自信と、成功に向けた確信が常にあったけれども、それを実現させるのはやはり毎度気力を使います。

と、ここまで書いておいて搭乗の時間になってしまい、続きをメモ帳に書いたのでそれをコピペ。

14日以降のプライベートに関しても、今週末中には書こうかなと。

2月5日(木)
徹夜で終わらせた模型の解体と荷造りが済んで後はその他諸々の準備を進めるという状況。体力と気力の限界がきていたけれども、それは他の皆も同じだということを自分に言い聞かせて雑務をこなしてゆく。荷物を空港まで運ぶ業者の人らが来て白い箱が次々と大きなヴァン2台に積み込まれていく。140cmx70cmx60cmの白い箱が10個も並んでいる姿はなんとも言えない。空港に着いてチェックインをする際も前回同様の規格外の輸送による、小さないざこざが起こるがそこは2回目ともなると自分の方が慣れたもので、カウンターのお姉さんにBulky Laugageの検査ゲートまで来てもらったり、サイズや重さについての申告をこちらから申し出たりと以前みたいな混乱が生じずに済んで良かった。スキャナーを通した時に引っかかったカラースプレーとスプレー糊は予想外だったが、意外にもすんなり取り出せて一安心。1時間ほどゆっくりしてから搭乗、離陸、そしてヘルシンキへ。2時間ほどのフライトの後、現地時間は10時を回っていたので、とりあえず他のものには目もくれずホテルへ。ふかふかのベットに沈み込んだことだけ覚えているが、後は夢の中。

2月6日(金)
朝起きたら9時15分。同僚と約束した朝食の時間が9時。いそいで部屋に電話をかけると部屋を出る直前だったそうな。ホテルで朝食を済まし、市内へ。ヘルシンキに住む友人と待ち合わせをし、カフェで久々の再会を喜ぶ。こうしてたまにでも会えるのはいいことだ。その後市内をうろうろして空港へ。とりわけやるべきこともなかったので空港のラウンジで2時間ほどダラダラ過ごす。その後再び飛行機に乗り、いざソウルへ。9時間ほどのフライト。なんだかんだでやはり眠れない。西から東へはやはりきつい。

2月7日(土)
ソウル時間の朝9時過ぎに予定通り現地着。諸々の手続きを済ませ、チェックインした荷物を受取る。そこから自分らと一緒に飛んだはずの白い箱を待つ、待つ、待つ、、来ない。20−30分して係員に聞くと、「ああ、あの箱のこと」のようなことを言われ、そこからまた待つ。最後は別の場所に来るように言われ、行くと10個の大きな白い箱が乱雑にホールの隅に投げ出されていた。頑丈に周りを囲っていたので問題ないとも思ったけれど、とりあえず係員にお礼を言って運ぶ。カート5台に計10個の箱。とりあえず周囲には白い目で見られ、税関にはなんだこれはと聞かれつつ、カートを押して場外へ。ここまでで自分の仕事の責任の半分が達成されたと言える。模型全てを滞りなくソウルへ。
その後は約束していたクライアントチームと合流し荷物を引き受けてもらいトラックでオフィスのある市内へ、そしてプレゼンの行われる会議室へ。この時の安堵の気持ちを今でも覚えている。着いたーとしか言えないそんな気持ち。その日は箱を開け状況を確認し7時くらいだったかに解散。夜前週からソウル入りしていたチームの他のメンバーと合流するも、疲れてなんとも言えない不思議な気持ちに。マッコリ飲んだ。

2月8日(日)
朝10時に模型の組立作業開始。今回はクライアント側2人、うちの事務所から2人、模型屋さん3人という構成。前回も一緒に作業したメンバーが大半なので、何かと指示出しやすい環境でとても助かった。すべてのパーツをそれぞれで組み合わせ、それに細かいエレメントを足してゆく。地道な作業だったけれども、それでも10時まで作業し解散。その後チームのの夕食に合流。グダグダ文句を言っても仕方がないけれども、言いたくなるもの。疲れてホテルで熟睡。

2月9日(月)
準備の最終日10時から作業開始。部屋に入ってみるとなんだか暑い。。部屋のセントラルヒーティングが効き過ぎている。模型を見ると紙で出来ているせいで反っている。。これは一大事だということで急遽加湿器や冷房をつけて対処。そして他にもパーツをつなげて渡していたブリッジがたわんでいることに気づき大補強を、、プリントして貼り付けた髪にシワがよったり、借りてきたライトが安物で光の色や強さがよくなかったり、、、やはり最後の最後で自分らに楽などさせてくれないこの波乱万丈。それでもなんだかんだで最終的にすべての準備が整ったのは朝の3時半。すべての準備が終わって完成した会場を見渡して、自分がひと月ほど心血を注いだものが目の前に一応立ち上がっているのを目にして感慨というよりは、これっぽっちのことにどうしてこれほどの労力が傾けられなければならないのかという疑問の方が先に湧いてきたのは多分正直な気持ちなのだと思う。後は明日を待つのみ。帰ホテルで2時間ほど仮眠をとり再度会場へ。

2月10日(火)
プレゼン当日。朝の7時に会場で前日から気がかりだった室内気温と湿度のチェック。模型とパネルの状況を確認して皆を待つ。そのままなんだかんだでプレゼン直前まで周囲と談笑。肝心のプレゼンは意外にもスムーズにいく。予想はしていたが、こうもうまくいくとは思っていなかった。3時間以上にも及ぶプレゼンと質疑応答。すべてのプログラムが終了したのは夕方3時を回っていたところ。その後、会場から模型を別の部屋に移し、精根使い果たしホテルへ。その後22時から打ち上げへ。すべてが終わったのだとなんとなく感じたのはこのときかもしれない。少しずつクライアントやボスらからのフィードバックをもらいつつ、飲み過ぎと疲れで疲労困憊になりながらも夜半まで飲み明かし就寝。体が思うように動かないというのはこういうことなのだろうかとも思う。

2月11日(水)
チームで遠足。今回初めて来たメンバーもいたし、なんだかんだで全ての肩の荷物がおろせた後での散策は気持ちがいいものだ。夕方からクライアントチームや他のデザインチームらと合同での打ち上げ。結構楽しかった。ソウジュ怖い。

2月12日(木)
引き続き遠足。韓国のモノづくりの技術の低さをこの目で見る。仕方がないことだけれども、過去を粗末にするものは蓄積というモノづくりにおける最大の武器を失うことになる。

2月13日(金)
クライアントとワークショップ。のれんに腕押しのような気になるような満額回答。まあ、本格的な回答は来週以降ということですが、とりあえずひと段落。

n_sawaya_in_canada at 10:26│Comments(0) [#diary] | Berlin

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