26.Mai.2015

プレゼンの終了と共に訪れた関係の断絶

先日までヘルシンキにいました。修士論文の発表のため。
前々日に作り直した1:20模型とA1写真6枚を引き連れて。

流れとしては、前日にヘルシンキ入りして、模型の組み立てと実際のプロジェクターを使っての予行練習。いろんな人に挨拶等々を済ませて、その日は早めに就寝。
当日は、9時から他の人の発表を聞きながら自分の番のイメトレと発表の際のコメント等の修正を続けて1時の自分の順番を待つ。発表に自分のヘルシンキ来の友人らも何人か来てくれて緊張度が上昇したこと以外は特段予想外のことはなく本番へ。
質疑が設計に関してのみでなく、アーティストとの設計過程の関係性から修論本のレイアウトや使われたフォントにまで及ぶ。質疑応答の間、自分は自分の手の届く範囲、それ以上に関して全てデザインしたんだなとふと頭をよぎる。1年ほど前に思い描いていた山の頂にぴったりとたどり着いたような気にさせられた。予想を超える成果を上げることができたわけでもないが、思い描いていたものが夢物語ではなくて、現実に定着しうるものであったことと、そのクオリティは周囲を圧倒できるだけのものであったことがなんとなく嬉しい結果だったのかなと。面倒臭がり屋なこの性格からがむしゃらに努力するということがイマイチできない自分。自分が設定する現実的な模範解答の高度や難易度を自分自身でどれだけ高めることができるか、どれだけ良いものを見聞きして吸収できるかが今後の課題かなと。マラソンでいう第2集団の先頭から先頭集団の後方に追いつくことで見える世界の実力は何にも代え難いものなのだなと今更再確認。先頭集団の先にはまだトップランナーたちの争いがあるのであって、見えてる限り負けたくはない。
質疑応答後、教授からお褒めの言葉をもらってなんとなく安堵。空間デザイン学科の修論として全ての学生のお手本になるようなものだとまで言われて少し冷や汗。まあ、内心「当たり前だろ」という自分がいたことはここにしか書き記せないけれども。

とりあえず、全ての日程が終わってみて、結果としては成功だったのではないかと思います。
特にそれによって次の何がダイレクトに生まれるというわけでもないというところが自分の喜びを半減させる要因であることはわかってはいるのですが、そればかりはどうしようもないことなので、できる限り考えないようにしています。

金、土、日と最後のヘルシンキの空気を満喫しつつ昔の友達と会いながらなんとなく心のどこかに空いていた小さかった穴が次第に大きくなっているのを無視しつつ楽しい時間を過ごしました。

今後、ヘルシンキは僕の居場所ではありません。
それでも、都市というものが、その人の立場いかんに関わらず、全てを受け入れてくれる場所であるならば、ヘルシンキはこれからも多分自分自身の第二の故郷であるのだろうなと思います。

いつかどこかで、僕の20代後半に多くを与えてくれたヘルシンキになにかできたらいいなと勝手に思いながら気づけばベルリンの空港。

次もがんばります。

n_sawaya_in_canada at 02:33│Comments(0)Helsinki | [#diary]

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